創価学園「英知の日」への池田先生のメッセージ

学びの大海原を進め! 希望の未来を発明せよ

 「創価教育」90周年を勝ち飾る11・18「学園創立記念日」、そして伝統光る「英知の日」、誠におめでとう!
 
 偉大な教育者であられた牧口先生と戸田先生は、創価の学びやから「平和」と「人道」の地球を創る正義の世界市民が陸続と躍り出ることを夢見ておられました。今、わが学園生が、コロナ禍の猛威に直面しながらも、互いに励まし、支え合って、勉学や読書の高き「英知の峰」に挑む奮闘を、両先生もどれほど喜ばれていることでしょうか。みんな、よく頑張ってくれている。本当にありがとう!
 
 今日は、愛する皆さんに一点、「学びの大海原をたくましく進め! 大いなる希望の未来を発明せよ!」と申し上げたい。
 
 私が忘れ得ぬ語らいをした、世界的な医学・細菌学者のルネ・デュボス博士は、感染症をはじめ人類を苦しめる病を克服するために、不滅の探究と行動を貫いた知性の闘士です。創価教育にも深い信頼を寄せてくださった一人であります。
 
 博士は、「未来を発明する力は人類の特権である」(長野敬・中村美子訳『人間への選択』紀伊國屋書店)と語られました。いうなれば、世界にどのような変化や逆境があろうとも、人間はその試練に立ち向かうことによって、それまで眠っていた可能性を発揮して、新たな未来を発明することができるという希望の宣言です。
 
 博士は、その原動力は「学習」、つまり学ぶことであると強調されていました。それも受け身の学習ではなく、積極果敢に、創造的に学び続ける努力であります。まさしく、学園生の皆さんが思うにまかせぬ日々にあって創意工夫して学び、忍耐強く積み重ねていく努力からこそ、無限の価値創造の知恵と力が生まれるのです。
 
 牧口先生は、長い間、人々が往来できなかった大海原を、互いに往来できる道に変えたのは、「羅針盤の発見」「冒険家の胆力(恐れない勇気)」「蒸気船の発明」などの力であると洞察されていました。
 
 学園生には「何のため」という羅針盤と「負けじ魂」という勇気がある。さらに「深き友情」という前進のエンジンがあります。
 
 どうか、不安の霧も、苦難の波浪も突き抜けて、たくましく朗らかに学び進んでください。そして、何ものにも負けない地球民族の「平和と希望の新航路」を切り開いていただきたいのであります。
 
 不二の命である一人一人の健康と成長を、毎日毎日、真剣に祈っています(大拍手)。

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