〈小説「新・人間革命」に学ぶ 兵庫の使命〉

私が開く新たな10年

希望と勝利の春へ 仏法は勝負

 仏法は勝負です。最後は、必ず勝ちます。決して、悲観的になってはならない。何があっても、堂々と、明るく、朗らかに生きていくことです。(第4巻「春嵐」71ページ)

 いかなる苦難も恐れず、朗らかな挑戦を続ける中に、“勝利の春”は訪れる。
 60年前の1961年(昭和36年)、兵庫の三田市と青垣町(現・丹波市)で学会員への“村八分”が発生した。山本伸一は、不正に屈せず、不退の信心を貫く同志に万感の励ましを送った。
 当時、伸一自身も「大阪事件」の法廷闘争の渦中にあった。
 「真実に全民衆が、安心して暮らしていける世の中を」――学会の発展の歴史は、師弟の誓いに奮い立った、民衆の人権闘争の勝利の軌跡でもある。
 「学会には、常に弾圧の嵐が吹き荒れた。しかし、そこにこそ、人間のための真実の宗教の、創価学会の進むべき誉れの大道がある」(第5巻「獅子」354ページ)
 「いかなる人生の宿命にも、いかなる社会の圧迫にも、断固として負けてはならない」(新時代第2回全国男子部幹部会で)
 ◇ 
 かつて池田先生はつづった。
 「今日この一日を、いかに戦い切るかで決まってくる。二度とは来ない今日、自分の課題は何か。なすべき使命は何か。日々の出発の勤行の中で、誓願の題目を強く、また強く、朗々と唱えゆこう。これが、大宇宙の法則に完璧に合致しゆく絶対勝利の方程式であるからだ」(「随筆 永遠なれ 創価の大城」〈さあ新しき出発だ 戦いは大胆に! 勇気と歓喜の舞を〉)
 壮大な人生の建設も、その要諦は、日々の勝利の積み重ねにある。
 変化の絶えない今こそ、眼前の課題に挑戦し抜く“強き生き方”が求められている。
 まもなく3・16「広宣流布記念の日」を迎える。われら兵庫から、心弾む対話拡大、人材育成に取り組み、希望の春を呼ぶ勝利の前進を!