池田先生のメッセージ

皆さんは出藍の誉れの旗手! 「決めて挑み、学び進む」青春を

向学の一歩を踏み出した新入生。報恩感謝の親孝行の道を固く誓う

 一、わが創価教育の魂は、「従藍而青」(青は藍より出でて、而も藍より青し)であります。ゆえに創立満50年の4月2日を、「従藍而青」に輝く創大50期生・51期生、短大36期生・37期生、さらに留学生、通教生、大学院生の皆さんと共に飾れることこそ、創価教育の父・牧口先生と戸田先生への何ものにも勝る報恩そして凱歌の劇であります。晴れの入学、本当におめでとう!(大拍手)
 
 宝の英才を送り出してくださったご家族の方々、誠にありがとうございます。
 この「出藍の誉れの旗手」たちと共々に、教員の先生方、職員の方々、新たな十年への大前進を、どうか、よろしくお願いいたします。

天使と鍛冶職人をモチーフにしたブロンズ像
開学時に贈られた天使と印刷工のブロンズ像

 一、本日のはなむけとして、一点、人類の新生の飛翔へ、「強き生命力」と「たくましき智慧」の翼を広げよ!と申し上げたい。
 
 半世紀前の開学に際し、私は「天使と鍛冶職人」「天使と印刷工」の一対のブロンズ像を贈り、望みました。創大生は、民衆立の大学に最大の希望を寄せてくださっている尊き庶民と共に、天使の如く翼を広げ、栄光の大空へ羽ばたけ、と。
 
 そして、その通り、民衆貢献、平和貢献のリーダー群を澎湃と送り出してきました。
 だからこそ、世界最高峰の知性と良識も、我らの「平和のフォートレス(要塞)」に絶大なる信頼を寄せてくださっているのであります。

IPPNW共同創設者のラウン博士夫妻を、東京・信濃町の旧・聖教新聞本社に歓迎(1989年3月)。池田先生と博士の友情は、IPPNWを母体として誕生したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)と、その国際パートナーであるSGIの協力の源流となった

 その一人が、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の共同創設者で、世界的な心臓外科医のバーナード・ラウン博士です。「核兵器禁止条約」への流れをつくり、その発効を見届けられた博士は「生命を尊重し、苦しみや困窮、蔑みを受けた人々へ手を差し伸べる」(田城明訳『病める地球を癒すために』中国新聞社刊)指導者が続くことを期待してやみませんでした。

創大・短大の新入生代表が、日本語と英語で抱負を

 一、危機の時代に挑戦し、人類の新生の飛翔をもたらすのが、皆さんの使命です。
 
 私の恩師・戸田先生は最晩年、青年に「人間力」とともに、もう一重奥深い「強き生命力」を磨くこと、そして「知識の門」を開いて「たくましき智慧」の本道に入り、民衆の幸福と平和のために価値を創造しゆくことを託されました。
 
 どうか、春夏秋冬、詩情豊かな武蔵野の自然の大生命力が漲り、創造的生命と智慧の啓発に満ちた理想の学園共同体が光る、このキャンパスで、最良の世界市民の学友とスクラムを組み、思う存分に、「強き生命力」と「たくましき智慧」の翼を鍛え広げていただきたいのであります。
 
 今日から始まる、かけがえのない一日また一日、「決めて挑み、学び進む」というリズムで、健康第一の充実の道を、報恩感謝の親孝行の道を、そして、青春歓喜の大勝利の道を、明るく朗らかに走り抜いていってください。
 
 奇しき縁で結ばれた、わが愛する皆さんに――
  
 出藍の
  誉れの旗手よ
   学び勝て
   希望の春風
    世界へ広げ

  
 と贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。