[箱根駅伝 つなぐ]<11>
前回箱根で6区7位だった浜野 将基 (3年)の28分37秒06を筆頭に、7人が28分台をマーク。「5人くらいはと期待していたが、28分台ギリギリではなく、30秒台や40秒台が多く出たのも良い意味で予想外だった」と榎木和貴監督。ただ、大幅なタイム向上には裏付けがあるという。「28分40秒台を出すための練習はこうだと伝えてきた。それをクリアした選手たちが出してくれた」

前々回の10区で区間新記録を出し、前回は4区2位でチームを首位に立たせた嶋津雄大(4年)は11月の別の記録会で、28分14秒23の自己ベストを記録。「自分らしい魂の走りを見せたい」と意気込む。
前回5区2位で往路優勝のテープを切った三上雄太主将(4年)は「脚を使い切ってしまうと動かなくなる。ギリギリの所を攻め続ける走りが大事」と山登りの極意を語る。同2区6位のフィリップ・ムルワ(3年)の安定感も健在だ。

前回、最終10区の残り2キロまでトップを走った準優勝校の今回の目標は、往路連覇と総合3位以内。往路に主力を投入するのが榎木監督の戦略だが、総合力の高まりを見れば、前回を超える結果も、夢ではない。(塩見要次郎、おわり)


