創価学園で卒業式 東京校52期・関西校47期

池田先生が祝福の和歌とメッセージ 世界へ幸福と平和の光を

 創価学園の卒業式が16日、東京・関西の高校、中学校、小学校で、それぞれ開催された。創立者の池田大作先生は祝福の和歌とメッセージを寄せ、世界へ未来へ幸福と平和の光を広げる学園生の学びこそ、希望の旭日であると強調。負けじ魂の創価の連帯たくましく、世界の友を希望と勇気でつないでいただきたいと呼び掛けた。

創立者・池田先生が贈った和歌
「わが命 誉れの大樹の 学園生 天まで伸びゆけ 希望の柱と」

 門出の3月16日。桜のつぼみが、今か今かと開花を待つ東西の学園キャンパスに、一足早く友の“笑顔の花”が咲き薫った。
 
 巣立つ友の胸には、それぞれ“宝の原点”が輝く。
 
 創価高校のある卒業生は、中学生の時に心が疲れ、登校できなくなってしまった。
 
 高校への進学が近づくと、寡黙な父が「もう一回、挑んでみようよ」と一言。悩みながらも進学を決めた。
 
 高校では、所属した英語クラブのメンバーに触発を受け、勉学の遅れを取り戻す挑戦を開始。立ち止まってしまいそうな時もあったが、母が寄り添ってくれたことで、学びの道を粘り強く歩み抜くことができた。
 
 学校に通えない子どもたちの力になりたいと、創価大学の国際教養学部へ進学する。

関西創価高校の式典。卒業生は“負けじ魂”を胸に、新たな舞台へ進みゆく(大阪・交野市の関西創価学園・池田講堂で)

 関西創価高校のある卒業生は、関西創価小学校6年生の修学旅行で上京した際、創立者・池田先生と出会いを結んだ。創立者の慈愛の姿に触れ、“恩返しできる自分になろう”と誓った。
 
 合唱クラブや生徒会、学級委員、創価大学研修の実行委員長などを経験。中学3年から生徒会誌「波濤」の編集に携わり、高校3年の時には編集委員長として奮闘した。
 
 学園建設に励みながら勉学にも真剣に挑み、本年、アメリカ創価大学での学びの日々をスタートする。

東京校の「友情の池」の周りには、しだれ桜が咲き薫る

 中高の卒業生たちは3年前の入学の日に、創立者から「新時代の誉れの『学園桜』」との指針を贈られた。
 その翌年、コロナ禍に。苦闘の日々の中、満開の春の日を目指して朗らかに進んできた。
 
 東西の高校では、核兵器廃絶問題に関する国際会議「クリティカル・イシューズ・フォーラム」や、「全国高校生フォーラム」に代表の生徒が参加。海外の高校生らとオンラインでの探究学習を行うなど、徹底して学んできた。各種作文・絵画コンクール等にも小中高の児童・生徒が多数入賞した。
 
 各クラブの鍛えの汗も光った。箏曲部、ダンス部をはじめ、創価雄弁会、ディベート部、英語ディベート部、書道部、吹奏楽部などが、全国の舞台で活躍した。

春を告げるメジロと梅の花(東京中で)

 創立者は友の奮闘をたたえ、卒業式のメッセージで述べた。
 「皆、本当によく頑張り通しました。卒業それ自体が、偉大な青春の勝利です」
 
 卒業生は皆が、勉学やクラブ等、自身の舞台で挑戦の根を張り、自分らしく、新時代を開きゆく“勝利の学園桜”を咲かせた。
 
     ◇
 
 喜び弾ける各校の卒業式のうち、創価高校(東京・小平市)の式典(52期)では、創立者賞が下原剛さん、宮田愛さんに贈られ、久保校長が式辞を述べた。中川東京学園長が未来へ新たな一歩を踏み出そうと語った。
 
 関西創価高校(大阪・交野市)の卒業式(47期)では、杉本校長の開式の辞などの後、創立者賞が中野秀徳さん、五島美瑠さんに贈られた。谷川学園理事長が、平和の世紀を開く世界市民にと呼び掛けた。
 
 また各会場では、牧口賞、創価池田女子大学賞、セトゥ・バスカラ学園賞、ガンジー平和賞、マカオ大学最優秀賞、魯迅青少年文学賞などの受賞者も紹介された。 
 

次代の世界を担う人材へ!――新たな決意で朗らかに進む東京中(小平市)の52期生

飛躍を誓った関西中(大阪・交野市)47期生。式典では、武田関西学園長があいさつした

東京小(小平市、国分寺市)41期生が、平和の虹をかけゆく誓いを胸に記念撮影。式典では、卒業生の代表が、宝の友と向上の道を歩む決意を述べた

青春の新時代を切り開く!――関西小(大阪・枚方市)の39期生が記念のカメラに。卒業生たちは、昨年の修学旅行で創立者との出会いを刻んだ