創価学園入学式への池田先生のメッセージ

英知の大星雲となって地球を照らせ

ブラジル歴史地理院「名誉外国会員」とブラジル哲学アカデミー「在外会員」の称号授与式。席上、モウラン博士が池田先生に同地理院のメダルをかけ、「これで先生と一緒です」と和やかに(2005年5月、東京で)

 一、我らの創価学園は、また一つ大きな佳節を刻み、ここに意義深く、東京校は第55期生、関西校は第50期生を迎えることができました。誉れ高き新入生の皆さん、本当におめでとう!

 厳しい社会情勢の中、宝の英才を送り出してくださったご家族の方々に、心から感謝とお祝いを申し上げます。

 わが不二の教職員の方々、これまでにもまして一人一人の声に耳を傾けながら、最高の人間教育をよろしくお願いいたします。

春爛漫の学びやを、東京中の新入生(55期)が足取りも軽く。期待に胸を弾ませて

天文学者モウラン博士
「創価の哲学が世界に広がれば 人類の未来は希望にあふれる」

 一、私の10代は戦争と敗戦の闇の中にありました。しかし、人生の師匠と定めた戸田城聖先生は、厳しくも温かく励ましてくださったのです。

 「まず、君自身が光れ! 自らが若き生命の光を放て!」と。

 今、皆さんを取り巻く時代の闇は深い。胸を痛めることがあまりにも多いでしょう。だからこそ、私は恩師と同じ心で申し上げたい。「わが学園生よ、希望の太陽と光れ! 勇気の明星と輝け! 英知の大星雲となって、地球の未来を照らしゆけ!」と。

 ブラジルの世界的な天文学者モウラン博士と私は語り合いました。――困難と戦い、そして共に勝利する。これが「幸福の方程式」である。夜空で最も明るく輝く、燃えるような星・シリウスのように、最も苦しんだ民衆こそが最も強く明るく幸福に輝く地球を創ろう!と。

 モウラン博士は、東西の両学園を訪問された感動を「金色の光を見た」「21世紀は大丈夫だ!」と語られ、「創価の哲学が世界、宇宙に広がれば、人類の未来は必ず希望にあふれます」と期待を寄せてくださいました。

 どうか、世界の知性が見つめる学園生は、宇宙の星々が長い長い回転と吸収の果てに誕生するように、たゆまぬ努力と粘り強い学びの中で、わが青春の命を思う存分に大明星と輝かせてください。嫌なことや辛いことも、苦悩の民衆の味方になるための試練と思い、良き学友と励まし合い、「負けじ魂朗らかに」、勝ち越えていただきたいのです。

“私たちこそ新時代の学園建設の主体者”との誇りに燃える関西中の新入生(50期)

 一、結びに、愛する皆さんの健康と成長を祈り、記念の一首を贈ります。
 
  
 学園は
  燃ゆる正義の
   大星雲
  まばゆき英知と
    平和の大光を

(大拍手)