一つでも上へ、復路に懸ける
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日に行われ、4年連続6度目の出場となった創価大学が5時間29分16秒の10位でゴールした。
4年連続のシード権獲得へ、3日の復路に臨む。

気温4・9度。澄み渡る青空の下、大手町の読売新聞社前で、全21チームによる5区間107・5キロのタスキリレーの号砲が鳴り響いた。
多くの観衆の拍手と応援団のエールを背に受け、創大の1区は横山魁哉選手(4年)が出走した。
レースは終盤近くまで先頭の関東学生連合を除く20人が2位集団を形成。19キロ付近で明治大学が飛び出したが、横山選手は集団の中で我慢の走りを見せる。
「途中、足が止まりかけるほど苦しくなりましたが、粘り強く走り、得意のラストスパートを発揮できました」
そう振り返った最初で最後の箱根路で、区間5位をマーク。トップと18秒差で鶴見中継所に入った。
1区から良い流れでタスキを受けたのは、フィリップ・ムルワ選手(4年)。各大学のエースが名を連ねる「花の2区」を3年連続で託された。
10キロ過ぎで3位の明治大学をとらえると、上位チームと併走。最後まで山梨学院大学の留学生と競り合い、5位をキープして戸塚中継所に入った。

3区は箱根初挑戦の山森龍暁選手(3年)。途中、他大学に抜かれる場面もあったが、落ち着いてペースを刻み、首位と2分14秒差の6位で4区・嶋津雄大選手(4年)にタスキリレーした。

3年連続で4区にエントリーされ、集大成のレースとなった嶋津選手。沿道の応援、そして切磋琢磨してきた仲間たちの思いを力に変え、“魂の走り”を見せる。
残り5キロ以降、右足に痛みを感じながらも7位で小田原中継所に駆け込み、5区の野沢悠真選手(1年)にタスキをつないだ。
初めての箱根で山上りを任された野沢選手は最後まで必死に腕を振り、シード圏内の10位で芦ノ湖のゴールテープを切った。

榎木監督は「想定通りのレースにはなりませんでしたが、あすの復路で100%の力を出し切り、一つでも順位を上げていきたい」と語った。
1位・駒澤大学との差は6分5秒。復路は、3日午前8時にスタートする。

