世界を変えたければ、まず自分を変革せよ
一、私の心も今、新しき大文化建設の揺籃たる八王子のキャンパスで、愛する創大生、短大生と、共に舞い、共に歌っております。
凱歌の青春を友と駆けゆく創大祭、白鳥祭、誠におめでとう!(拍手)
試練の時代に凜然と立ち向かう一人一人の姿に、私は、「艱難に勝る教育なし」という、誇り高き生命の輝きを仰ぎ見ております。
なかんずく留学生の皆さん、毎日、ご苦労さま。本当にありがとう!
母校愛にあふれる創価同窓の先輩方も、よく集ってくれました。
一、今回、テーマに掲げられた「平和の地球」「平和の世紀」は、まさに、わが師・戸田城聖先生が創大設立の構想に託された悲願であります。恩師は言われました。
――真の平和を創るには、根本の「人間」を変えるしかない。民衆が強く賢くなるしかない。とりわけ、世界中の青年が、心と心を結び合わせていくことが、地球民族の希望となる、と。
その縮図は、まぎれもなく、今ここに光っております。
3年前、創価大学にお迎えした、イギリスのバーチンガー博士も、皆さんに最大の期待を寄せられる一人です。看護師として世界の紛争地で医療や人道支援に貢献し、幾多の命を救ってこられた博士は語られています。
「私たちはみんな、山を動かし、世界を変える力を持っている」(『クレア・バーチンガー自伝』西田佳子訳、潮出版社)と。だからこそ、世界を変えたいと本気で思うなら、自分自身を乗り越え、成長させよう。変化は必ず起こせると、呼びかけています。
一、逆境にあればあるほど、不屈の価値創造の底力を発揮して、民衆の希望の活路を開くのが、創価の若き世界市民の皆さんです。
どうか、平和への志を同じくする最良の学友と励まし合いながら、いよいよたくましく英知を磨き、いよいよ闊達に連帯を広げてください。
宝の皆さんが、健康第一で、交通事故などないよう、私は妻と日々、祈っています。
終わりに「鉄は炎い打てば剣となる」との金言を贈り、メッセージとします。親孝行を忘れず、何があっても負けない青春であれ!(大拍手)

