勇敢に辛抱強く、友と朗らかに
苦難こそ不屈の創造の力
今回の7・17「栄光の日」記念の集いは、学園生一人一人がコロナ禍の中で負けじ魂を輝かせ、新たな出発を切る場となった。
創価学園では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府の要請を受け、全校が2月末から休校措置を取った。6月からは分散登校を、7月からは一斉登校を始め、感染防止に努めつつ、学園生は「新しい日常」へと踏み出した。

その中で迎えた「栄光の日」。その淵源は1957年(昭和32年)7月17日にさかのぼる。この日、若き日の創立者・池田先生は大阪で権力の魔性と戦い、正義の人権闘争を宣言した。
毎年、学園生はこの創立者の心を学び、友との対話や自身の課題に挑戦。記念の集いを行い、東西の各キャンパスを中継で結んで誓いの歌声や踊りを披露し、成長の節を刻んできた。
しかし今回は、一堂に集っての催しの実施は困難であり、コロナ感染防止のため、各校での開催となった。収録会場と各教室をオンラインで結び、学園生が、コロナ禍での葛藤の日々と今後の決意を意気高く発表した。

――約3カ月にわたった休校期間。こんなにも長い間、学校に通わず、友達や教職員と直接、顔を合わせない時期はなかった。
オンライン授業の開始、皆で勝利を目指したクラブ活動の大会の中止……オンラインでも友達とつながれた喜びと、やるせない思いの間で若い心は揺れた。

そんな日々にも、多くの友が“前を向こう”と思えた。学園生がその理由を教えてくれた。
「オンラインで話を聞いてくれ、ずっと寄り添ってくれた友達のおかげです」「創立者からの数々のメッセージや指導が今ほど心に染みたことはありません」

そして、休校期間が明け、当たり前の日常に喜びを見いだしたともいう。久々に学園の制服に袖を通したこと、友と直接、顔を合わせれば、自然に笑顔になったこと――。

各校のテーマは、そんな思いをかみしめた実行委員たちが、休校中もビデオ会議システムなどを活用して討議し、掲げた学園生の“魂”そのものである。各校の集いでは、代表の生徒・児童がテーマに沿って、不屈の思いを語った。
東京小の集いでは「『さあ、進もう!』負けない心で 勇気の一歩を!」とのテーマのもと、「大樹チャレンジ」と題して、読書や勉強、自身の生活の目標を掲げ、努力の日々を送った様子を元気よく報告した。

「負けない心で あと一歩! 自分らしく 栄光の大樹に!」とのテーマを掲げた関西小の集いでは、自身と友の挑戦をたたえ合う「大樹カード」を作成したことなどを力強く語った。

